大真面目な本

ダッチワイフの戦後史 南極1号伝説 (文春文庫)

ダッチワイフの戦後史 南極1号伝説 (文春文庫)

一瞬バラエティ番組の「すべらない話」で紹介されていた
ユキエさんを思い出したがまったくそんなことはなかったぜ!


正直に答えるのならば、僕はラブドールとオナホの違いがわからない。
実用性ならばオナホの方が価格面でもスペース面でも上だと読了した今でも思う。
(というか僕、人形恐怖症なんで部屋に人形が置いてあるだけで
落ち着かなくなります。視線を感じて怖くてしょうがないんです。)


美少女だろうとエロだろうとロボットだろうとフィギアはどこまでいっても二次元の延長線であるのに対し、
ラブドールというのはいわば実用品。
二次元大好きのオタクとはまたベクトルの違う、
真正にディープな世界に位置するラブドール
その開発メーカーからエンドユーザーまでの貴重な声を拾った類を見ないルポでした。
いやしかし、ラブドールのメーカーって僕の想像よりも多いんですね。
開発の苦労話とかは、純粋に知的好奇心の面から見て面白かったです。


それともユキエさんの話は、
これからの日本の未来図のひとつなのでしょうか。


人造美女は可能か?

人造美女は可能か?

昔読んだ本。こっちは文学の見地から人造美女を探る本。
この本で語られている「究極の美女というのは男性的観念を通してしか存在しえない」という一文に
えらく感服したことがあります。
こちらの本ではラブドールについて一切触れられておりませんが、
(絶対的な服従者としての人形、という言葉としての人形というネガティブな意味を除いて)
両者をあわせて考えてみると大変興味深いです。