久しぶりに面白そうです

蘇えるスナイパー (上) (扶桑社ミステリー)

蘇えるスナイパー (上) (扶桑社ミステリー)

蘇るスナイパー (下) (扶桑社ミステリー)

蘇るスナイパー (下) (扶桑社ミステリー)

かつてベトナム戦争で「ホワイト・フェザー」と呼ばれ畏怖されたスナイパー、カルロス・ハスコックが技術と経験と才能により重機関銃M2を使用しての2000m超の狙撃に成功(当時は専用の大口径狙撃銃なんてものは存在しなかった)してから半世紀近くがたった現在。
技術の進化による革新は、まず戦場において行われる。
デジタルの恩恵はあらゆる箇所に及び、規格化・モジュール化が進んでいく。それは生身の兵士であっても同様に。
そこにかつての「名手」の介在はなく、現代のスナイパーは――肉体を機械化し衛星と直接リンクされるサイボーグなんてものはいまだ夢物語だとしても――高度に電子化された存在である。


スワガー・サーガは「狩りのとき」以降は完全な蛇足だと思っていました。
前回なんてグラムリーとパイの血筋の完全な無駄使いでしたし。
しかし今回はなかなか面白いです。
実はまだ読み半端でいま上巻の途中だったりするんですけれども、読んでいて「極大射程」以来の感動があります。
作者のハンター先生が書きたい題材を見つけて筆がのっているのが良くわかります。
この感覚が読了するまで続いてくれると嬉しい限りです。