あらためて

マクロットパイソンはかわらず平常運転中。


さてマクロットパイソン。


マクロットは元々はインドネシア南部にある小スンダ列島に生息しています。
小スンダ列島といわれてもいまいちピンとこない僕ですが、さすがにコモドドラゴンのいるコモド島が含まれる、と言われればどんな島なのか想像ができます。
他に含まれる島々は観光で有名なバリ島、世界最長のクワガタで有名なギラファクワガタの亜種ケイスケイ(発見者の次男の名から取られていたはず、つまり日本人ですね)がいるフローレス島などです。なにぶん古い知識でかつうろ覚えで余談を話しているのですが、世界中を見渡しても体長110mmを越えるクワガタは四種しかおらず、そのうちのひとつがケイスケギラファの118mm……だったと思います。なにぶんここ数年のカブクワの世界は日進月歩ですので、今ではもう事情が違うかもしれません。なんか違っていたらご指摘下さい。
ギラファはノコギリクワガタの仲間ですので、オオクワとヒラタを含むドルクス系ほどの重厚さはないものの(※個人の感想です)、さすがに100mm越えのギラファはかなりの迫力です。


話が大幅にずれましたが、こうした島々が集まって列島を構成していると。
マクロットパイソンはそんな島々にいるわけです(体色が緑灰色と茶色のふたつの系統があるそうですが、これは生息している島の違いなのでしょうか? それとも同じ島に両方の系統がいるの? 気になります)。
よくよく地味なためか人気は今ひとつといわれる本種ですが、ぐぐってみると飼育者はそれなりにいるご様子。
うちのマクロットはサブアダルトから飼育をはじめたWCです。
なにぶん幼少時のころはわからないものの、少なくとも五年近く飼育して感じたことは、物怖じしない・餌食い良好・基本丈夫、そしてもってサイズも中型と素敵な要素が揃った蛇だなぁ、ということです。
この辺は各飼育者様共通するところじゃないでしょうか。
WC由来のサブアダルト以上のマクロットはたいがい性格が荒いそうですが、うちのはすこぶる大人しいです。無論一個体しか見たこと無いので断言なんてできませんけれども。


マクロットパイソンは加えてパイソンのなかでは立ち位置がいいと思います。
モレリアみたいな華やかさはない。端的に言ってしまえば地味。メジャーじゃない。かといってマイナーでもない。地味だけど素朴な美しさがある。
そんな立ち位置がまた魅力です。